塩麹の効能

 

まさに万能の調味料として塩麹は注目されるようになりました。そのポイントは当然ながら麹にあるわけですが、特に塩麹に使われる麹は、麹菌がつくる酵素が豊富に含まれているのが特徴です。

 

この酵素が食材中に含まれているデンプンやタンパク質を分解し、食材を柔らかくしてくれます。更に、糖やアミノ酸やグルタミン酸などを同時に作り出すので、食材に適度な甘味や旨味も与えてくれます。

 

また、乳酸菌や酵母の働きによる味も加わりますから、複合的な味覚要素が合わさり、これで、多味で深い美味しさを楽しめるようになるのです。

 

美味しさもさることながら栄養も豊富です。塩麹自体は発酵食品ですが、麹の酵素による原料の分解に微生物(乳酸菌や酵母など)の働きが加わるので、各種ビタミン(B1、B2、B6、パントテン酸、ビタミンH)も豊富になり、単体の塩よりも、ずっと豊かな栄養素を含んでいます。

 

豊富な乳酸菌は腸内環境を整える整腸作用に優れていますし、便通の改善、肌のコンディション回復、免疫力向上など健康面でもいろいろな効能があるとされています。また、脳の代謝向上や疲労回復効果も得られるとされ、こうした効能に加えて料理が美味しくなるわけですから、この塩麹を試してみない手はありません。

 

塩麹の使い方は基本的には「漬ける」、「塗る」、「まぶす」、「ドレッシング」などかなり自由で、調味料として使うのなら、塩だけの場合の2倍の量にしてください。漬ける時なら、漬ける食材の重さの約10%が目安です。